Gold Fish

mmin2004-08-29

津軽三味線とお囃子と雨音をBGMに焼酎を飲む。
昨日と今日はとなりの氷川神社で夏祭りをやっている。
接近中の台風の影響で朝から雨が降り続き、ゆかたで夜店をそぞろ歩きとしゃれ込もうという試みは無残に砕かれてしまったけれど、祭りは来年もある。
1年後にまた東京暮らしのなかの数少ない楽しみがやってくると思えば少しは気が晴れるけど、残念。
  
夕べは小雨のなか夜店の下見にいったちびすけを迎えにいってミイラ取りがミイラに
なった。
やきそば、いか焼き、輪投げに金魚すくい、やっぱり祭りはいい。
今日の本番に気合いを入れようと思っていたけど、夕べいっておいてほんとによかったよ〜!
夏休みのしめくくりに金魚をすくった、ガラス鉢のなかに色とりどりの小石を敷き詰め、黒いデメキンと赤い小さな金魚をいれた。
無心に泳ぐ姿が愛らしい、家のなかに生き物がいる、それだけでとても心が慰められるものである。

ロシアの童話になんでも願いを叶えてくれる「金の魚」というお話がある。
魚の命をすくったおじいさんは、よく深いおばあさんのおかげで何もかも失ってしまうというお話だけれど、欲が深いのはどこのお話でもおばあさん(女の人)に決まっている。

ゆらゆらと切なく揺らぐ金魚を見て、おいしいお酒を飲む。
ささやかな幸せで心が満たされる。

こんな自分でいつまでもいられますように・・・
「欲の深いおばあさん(おばさん?)」には決してなりませんように・・・
「金の魚」に願いをかけた。