Streetcar in FantasyLand

mmin2004-08-24

アテネオリンピック、マラソンレスリング またまた金メダルおめでとう!!

連日猛暑づづきの夏があっという間にすずしくなりましたね。 体調こわさないよう皆さん気をつけてくださいね。

ところでまだまだ夏休みは続く・・・おとーさん、おかーさんは大変です。
子供をどこにつれていってあげようか。 とっても悩んでしまいます。
小学校担任の先生から昨日残暑見舞いが届く 「よい思い出がたくさん作れましたか?・・云々」
ううう、フルタイムで働く親には残酷な通知! よっしゃ 後半戦に賭けたる!(決)
別府はよかったなぁ・・・「ハーモニーランド」「アフリカンサファリ」「アクアビート」「城島後楽園」「らくてんち」「高崎山」に「マリンパレス」(「うみたまご」になったんだよね。)行くとこ事欠かなかったもんね。悩んだことなかったもんねー。
で、又 同僚に会社でご相談。

「まったぁ、何いってんのぉ ディズニーランドもディズニーシーもあるし、後楽園遊園地、富士急ハイランド八景島シーパラダイスいくらでもありますよー!」
「ほぉー。 でもめちゃくちゃ込んでるし、高いじゃん! いなかもんはあんなに人の多いとこでは臆してあそべないんじゃ!(いつも大分弁と東京弁ミックスでしゃべっている)」
第一 うちのちびっこはつい最近までディスニーランドはアメリカにあると思っていた。
さすがに東京へきて「とーきょーディズニーランド」のCMが頻繁にTVに流れるから、うすうす東京にもディズニーランドがあると感づいてきてるようだけど、まだ「連れてって」と言われないのでそんなに興味があるわけでもないらしい。

「そっかぁ それなら荒川遊園がいいんじゃないっすか、区立だから安いし。」
「まじっ! リーズナブル!」

というわけでおべんともってリュックかろって、荒川区立の「あらかわ遊園」へやってきた。 
都電に乗っていくというのがとてもおもしろそうだったし、なにより大人400円子供100円の入園料金が魅力!
乗り物はすべて100円で1000円のつづりの券も買えるしもちろん100円づづ払って乗ってもよしのむかしなつかしい遊園地なのであ〜る。
JR山の手線大塚駅から都電荒川線に乗り換える、大人130円 子供0円 写真を載せられないのがとても残念なくらい2両編成のかわいい電車だ。 
東京の街中をぐんぐん走っていく。 ちびっこも喜ぶ、おかーさんもうれしい!
ディズニーランドのウエスタンリバー鉄道なんかより数段おもしろいかも(負け惜しみじゃないもんね)。
停車ホームにはきれいにつつじやらバラなどが植えてあり、なかなか雰囲気がある。
駅の柵のレリーフがおんなじ花を模ったりしているのも味があっていい。
途中の駅では、電車を模った「都電もなか」というのが売っていた。

25分ほど都電に揺られていくと、「荒川遊園前」駅についた。 降りて道路をわたる、あらかわ遊園までずっとつづく桜並木の道だ。これはさぞかし春はきれいだろうとうきうきする。
「観覧車が見える〜!」ちびっこは興奮して走り出す。 エントランスもすっきりとしていていやみがなく、受付の対応もとてもやさしかった。

都会で最初面食らったのは、こういう所の対応がとってもぶっきらぼうなこと。 駅の窓口、映画館の切符売り場、デパートの案内所、口調はやさしかったりするけれど、ちょっと込み入ったことを聞こうものなら、とたんにむっとされたりすることが多い。
右も左もわからなかったころはほんとうにいやな思いばっかりしていた。 それに比べてここは地元のおばさんのように親切な人、
入場券をもっていれば何度も出入りができること、トイレの場所、食事ができるところやらとても懇切丁寧に説明してくれた。
都会で逆立った毛をなでなでしてもらってようでとてもここちよかった。
荒川区は良いところです。

園内には児童遊園や釣り堀、ポニー乗り場、クラフトワーク、小動物園が有り、乗り物はわずか6個。
でもうちのちびっこにはこれで充分大満足! 
大きな桜の木の下のテーブルを確保しておかーさんは生ビールまで飲めてしまうのでした。 そこから遊園地の半分程度が見渡せるので いちいちちびっこについて回らなくても目が届いてしまうし、乗り物がぐるっと回ってくるたびに手をふるのが楽しいらしく
何度もおんなじ乗り物にのってもうれしそうでした。
園内のはじっこには隅田川の水をひいた人工の小さな川まであり、そこに足をつけて水遊びができます。
お着替えもってきてよかったよぉ おパンツまでびしょびしょのちびっこ! ちからいっぱい遊んでよかったね。

帰りは通勤やら学生さんやらで都電は満員。 運良く座れたけど、ちびっこは今にも眠りそう。 おかーさんも眠いぞ〜! ホロ酔いのおかーさんとぐったりのちびっこを乗せて都電が夕暮れのなかを走ります。 乗ってから2つくらい先の駅でドアがあいたとたんカレーのにおいが電車中に広がった。 お〜いいにおい、おなかすいたね。
 
さいころ初めて連れて行ってもらった上野動物園の帰り、電車のなかでおとーさんが買ってくれたリボンちゃんのオレンジジュースを飲んだ。 
ビンに夕日が写ってとてもきれいだったことを思い出した。 

ちびっこはどの思い出を切り取って引き出しにしまうだろうか?
都電からみた夕日、カレーの香り、いつ その引き出しを開けるだろうか?
どんなものでも自分の感性で感じ取ったものを心に刻んでいってほしい。 
リッチなアミューズメントパークで与えられた夢ではなく、心のなかに自分だけのファンタジーランドを作っていってほしい、そのためのかけらをひとつづつ拾っていこうね。
いつまでいっしょにできるだろう。 
夕日に染まったあかいほっぺ、わたしはこれを今日は切り取って思い出の引き出しにしまおう。
カレーの香りでお目目がぱっちり、おーし 今夜はカレーだよ!