Tokyo Afternoon Tour

mmin2004-08-20

上海からお客人が来た。 わたしの尊敬するアジア統括のマネージャーだが、素顔は11歳の男の子のやさしいおかあさんである。
午前中私たちと会議を終えたあと、午後のアポイントメントがキャンセルになってしまった。
急遽はとバスツアーを申し込み、午後はOUTSIDE MEETINGと称して会社を抜け出した。 というより体よく東京案内を押し付けられたんだけどね。
まだ東京へ来てたったの1年のわたしにどうしろっていうの!!と思ったら、さすがは「天下のはとバス
はとバスツアーには「英語でご案内するバスツアー」というのがあるのだ。しかもホテルまでの送迎つき!
はとバスさん サンキューベリベリマッチ!! 
12:20に新宿センチュリーハイアットにお迎えのバスが着いた。
さすがぁ 外国人ばっかし!
都心のいくつかのホテルを経由し、浜松町バスターミナルまで行き、あの黄色い「はとバス」に乗り換える。
ツアーバッジをつけて旗をもったガイドさんの指令に従う。  さすがはちゃんと通訳ガイドの国家試験をパスしたガイドさんだ! 英語の説明がとてもすばらしかった。 これは東京を知るのと同時に英語の勉強にもなってしまうという一石二鳥のツアーなのである。 
最初は世界貿易センターの40階から東京の360度パノラマを望む。 東京湾にかかったベイブリッジ隅田川が太陽の光できらきら輝いてとても美しかった。 ビルばっかりだと思っていた町並みも思ったより平坦で皇居の緑がこんもりとして、遠い昔の都の面影が見えるようだった。
いよいよ皇居前へ向かい、たくさんの警備のおまわりさんを無視して記念写真をとった。ほんとうはだめなんだけど、外国人のツアーには目をつぶってくれるそう、ここでも「英語でご案内するバスツアー」の真価を発揮したのである。
おそるべしはとバス
それから、銀座を抜け秋葉原を経由して浅草へ向かった。 バスの中から見る銀座や秋葉原はとてもオリエンタルでどこか遠くのアジアの国へ来たような錯覚に陥る。
この辺から打ち解けてきた車内で「自己紹介」が始まった。 アイルランドの老夫婦、カナダの集団おじさん・おばさん、フランスの御姉ちゃんたち、イギリスと韓国の新婚さん、そして私たちだ。 「やっぱし 日本人はわたしひとり!」 「Where are you from?」と聞かれたので、思わず「おおいた」と言ってしまった! それくらい東京に住んでいるという自覚がない。
こういう人にもはとバスツアーはうって付けなのである。 浅草に着くまですでに相当な東京(江戸)通になってしまっている。
鎌倉から徳川幕府の歴史、浅草寺の由来まで「1000へぇ」くらい連発してしまった。
バスにのっているのがもし全部大分県人だったら、「10000ホゥ」くらい秒発するだろ。
どの国の人を連れてきても喜ばれるのが「浅草」だ。 ガイドさんは、「日本のバミューダトライアングル地帯」と呼んでいた。
観光客の行方不明者が続出するのだそう。 そんなに距離のない仲見世通りなのにいったん店の中に入られてしまうとどこにいるかわからない。 浅草のあとは隅田川くだりが控えているから、一人も残さず時間どおりにフェリーボート乗り場まで集めるのはとても大変なのだ。  わたしは日本人なので集合時間はとても気になる。 ひととおり買い物を案内して、ところどころで人形焼きや焼きたてせんべいなどをほおばり、足早にゴールの浅草寺でU-ターンを決めたら、まだ半分くらいのところでみんなうろうろしている。 そのうしろをガイドさんが必死にせかしているのが見えておもしろかった。  案の定 フェリーボート出航時間ギリギリに全員がそろい、カイドさんはかわいそうなくらいゼェゼェしていた。 お仕事ご苦労さまです! どんな仕事も一生懸命やると大変なんだなぁふむふむと上海の友といっしょに感心。 とても感激した私たちを乗せてフェリーボートは隅田川を下る。 たくさんの橋をくぐり、ベイエリアへと繰り出す。 初めての東京湾クルーズ・・「井戸の中の蛙大海を知らず」「百聞は一見にしかず」・・昔の人はえらい! 隅田川を下って東京湾を制し、太平洋まで渡ってしまったのである。 壮大な江戸絵巻が頭のなかでぐるぐる回ってベイエリアのガラス張りのビルに映し出されていった。 「ディスカバージャパン」 日本のことでさえまだまだ知らないことがたくさんある。 せまい概念にとらわれずにいつも気持ちをオープンにしていたい。 そういうことを再認識させてくれた。
上海の友も喜んでくれた。 日本の文化を分かち合えてうれしかった。 この次は猪鹿BARのマスターを連れてきてあげよう、歴史に強い彼はもっと楽しめるだろう。 3時間半あまりのツアーだったけれどひさびさの充実感があった。英語に集中していたので疲れがでたわたしたちは話もせずじっと窓の外を眺めていた、浜松町へもどるバスの中からみる夕日は屹立したビルの谷間に静かに落ちていった。
はとバスツアーはとってもバラエティに富んでいる。 自分にあったツアーを見つけてぜひ一度経験してほしい。 ほんとうに楽しかった!  
東京ナイトライフ・・芸者さんツアーもあるらしいですよ。 コモちゃん!