Youth conquer all things

次男が大学の春休みで東京に遊びに来ていた。 東京へ出てきて大学や専門学校に通う友達がいっぱいいるらしくあちこち出かけていた。 最初の約束の日は、新宿駅で1時間迷ってしまい、約束の時間に遅刻してしまったそうだ。 「そ〜か、そ〜か、さもあろう・・俺なんか東京でまともに電車に乗れるまで3年もかかったんやぞ。」とマスターはうれしそうだった。
次の日、夕方電話がかかってきた、「今アキバなんやけど、今日遅くなるから、メシいらんわ。」
「へっ? 帰り方 わかんの?」「余裕、余裕」 ほんとにちゃんと帰ってきた。「まっ、秋葉原ぐらいいけんとな。」マスターもまだ余裕だった。
3日目、また電話があった。 「渋谷なんだけどさ〜、今日も帰り遅くなるから・・」
はぁ〜? シ・ブ・ヤ・ナ・ン・ダ・ケ・ド・サア?? 「渋谷におるんやけど、とか 渋谷におっちょんので〜」 じゃない、いきなり「渋谷なんだけどさ・・・・」 渋谷って・・おかあさんなんて足を踏み入れたこともないんだぞ、マスターなんてついこの前まで忠犬ハチ公が渋谷に立っていることも知らなかった。 JRも京王線小田急線も地下鉄(東京メトロっていうんだぞ)も区別がつかなかったのに 「許せーんっ!」と思っている間に電話は切れた。
マスターに「渋谷なんだってさ。」と言ったら、マスターが「そりゃわりい」といってあわてて息子の携帯に電話をした。「よい、渋谷にはエウリアン(街頭でいなかもん捕まえて高い絵を売りつけるお姉ちゃん)っていうこわいお姉さんがいるから気をつけろよっ!」 3日で東京弁をべしゃる奴じゃ、ひっかかるわけないじゃん。 若さってあらゆることを克服する力なんだなぁ・・